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消費者金融からの借金800万円の返し方|自力で返す方法を徹底解説

「消費者金融からの借金を自力で返せるか悩んでいます。早く借金を返済できる方法が知りたいです」

この記事では、このような悩みにお答えします。

私は消費者金融など約10社から借り入れた約800万円を完済した経験を持つ元多重債務者です。

今はFP資格を持っていますが当時はお金の知識が乏しく、完済まで10年以上かかったことから、知識があればもう少し上手に返せたのではないかと思っています。

そこでこの記事では、効率よく借金を返済する方法と自力での返済が困難になったときの対処法をご紹介します。

借金の返済は金額に関係なく、利息を生み出す元金をいかに早く減らすかが重要です。自分の体験が根拠なので、説得力があると自負しています。

早く借金から解放されたい人はぜひ最後までご覧ください。

800万円の借金は自力で返済可能か?

結論から言うと、800万円の借金は基本的に自力で返済が可能です。

可能とする理由は以下の2つです。

理由①:800万円借金できる人はそれなりの年収があるから

私が借金を作った頃は、金額に関係なく安定した収入があれば割と簡単にお金を借りることができてしまう時代でした。当時の私の年収は約450万円。800万円の借金をしてよい年収ではないことは一目瞭然です。

私と同様に多額の多重債務に陥り、自己破産や自ら命を絶つ人が増え社会問題となりました。

これを受け、2010年に貸金業法に総量規制という収入に見合わない借金を防ぐための制限が設けられました。

具体的には、貸金業者は年収の3分の1を超える額を個人に貸し付けてはならないというものです。

つまり、今800万円借りるためには年収が2,400万円以上なければいけません。年収が2,400万円もある人がフリーローンで800万円も借りることはまずないでしょう。

万が一、そのようなことがあったとしても、2,400万円もの年収があれば少しの工夫によって返済が可能なはずです。

このように、現在は収入に見合わない借金ができないようになっています。

違法な借り方をしていなければ、毎月の支出を見直し返済方法を工夫することで、金額に関係なく借金は自力で返せます。

理由②:現在は自分が800万円の借金を抱えていた時代より借入条件が良いから

自分が800万円もの借金をしていた時代は、消費者金融1社あたりの借入額が50〜100万円の場合、金利が年利で約25%〜29%ほどでした。

現在の金利は借入額を同じとした場合約15〜18%ほど。決して低くはありませんが、昔の半分程度と考えれば借り手にやさしい条件となっています。

加えて、総量規制によって年収に見合わない大きな借り入れができなくなっていますから、自力で返済できる可能性は十分にあるといえます。

多重債務から早く脱出する返済方法

多額の借金を抱えている場合、多くは複数の借入先からお金を借りる多重債務に陥っている場合が多いです。

ここでは、多重債務から脱出するための返済方法をご紹介します。

借金が膨らむ原因は雪だるま式に増える利息であり、利息を生み出すのは借りたお金、元金です。つまり、早く借金を返済したければ早く元金を減らす必要があります。これを踏まえて先を読み進めてください。

多重債務から脱出するには以下の3点を考えます。

  1. ローンをまとめる
  2. 早く返せそうな1社に集中して返済する
  3. 理解者・協力者を見つける

1.ローンをまとめる

複数ある借入先をより金利が低い1か所にまとめられないか検討しましょう。まとめ先は金利が低い銀行がおすすめです。

多重債務の時点で新たな融資を受けることは難しいですが、融資の理由がまとめ目的の場合は少し話が変わってきます。

返済する意思がある相手に大きく融資できるので、金利を低く設定しても利益が見込めるからです。「おまとめローン」なる金融商品を用意している所もあります。

現在の借り入れ状況を伝えれば、貸付可能額に応じた返済シミュレーションをしてくれる銀行もありますので、結果は考えずまずは相談してみましょう。まとめることができれば返済への道のりが格段に楽になります。

2.早く返せる1社に集中して返済する

借入先が複数ある場合、早く完済できそうなところからひとつずつ潰していきます。

例えば、A~Cの3社から以下の条件で借り入れているとします。

A社B社C社
借入額50万円50万円100万円
金 利20%18%15%
毎月の最低返済額25,000円22,000円32,000円
3社から借り入れ条件例

借金を減らすには元金を減らせばいいわけですから、借入額が少なく金利が低いB社が一番早く完済できそうと考えることができます。

次に毎月、3社に返済をするために最低返済額の合計である79,000円を用意していると思います。

そこで、毎月の返済額の合計はこのままで内訳を変えます。具体的には、A社とC社には利息分のみ支払い、残りのお金をすべてB社に払います。

例えば、毎月の最低返済額の内訳が以下の通りだったとします。

A社B社C社
最低返済額25,000円22,000円32,000円
元 金16,500円14,500円19,500円
利 息8,500円7,500円12,500円
毎月の最低返済額の内訳例

※元金と利息の金額は一例です。実際の金額は過去の利用明細などから把握できます。

この場合、A社には8,500円、C社には12,500を支払い、残りの58,000円をB社に支払います。こうすることで、毎月の返済額は当初の予定のままでB社の元金返済額を14,500円から50,500円と大きく減らすことができます。この方法をB社の支払いが完済するまで毎月行います。

B社が完済したら、次に返しやすそうなA社、最後にC社と1社に返済を集中して行うことで効率よく元金を減らせます。また、1社完済できれば残りは同じことの繰り返しですし、何より「返済できる」ことが実感できて自信につながります。

さて、ここまで読んで「A社とC社に毎月の最低額を支払っていないけれど大丈夫なの?」と思った方もいるでしょう。鋭いですね。

ですが、結論を言うと大丈夫です。理由は貸している側から見た場合、利息だけ支払われている状態が最もおいしい状態だからです。

利息だけが支払われている間は当然ですが元金が減りません。貸している側からしたら元金が減らない方が多く利息を取れますから、入金が途絶えない限り最も利益が出る状態なのです。自分が最も儲かる状態に相手が勝手にしてくれているのにそれをやめさせる理由があるでしょうか。ないですよね。

最低返済額と言われると、毎月これだけは支払わないといけないと思ってしまいますが、実際は最低限支払っておけばいいのは利息分です。利息さえ払っておけば文句は言われません。

3.理解者・協力者を見つける

借金返済は長期戦になりやすく、ひとりで解決するのは精神的にとてもつらいです。

配偶者や家族など、頼れそうな人がいる場合には思い切って相談することも考えてください。

身近な人でも借金があることを打ち明けるのは勇気が必要なことですが、理解を示し返済に協力してくれる人がひとりでもいれば、その人の存在は大きな助けになるはずです。

私の場合、妻が返済に大きく協力してくれました。離婚されることを覚悟して打ち明けましたが、私からカードを受け取り「管理は私がするからあなたはしっかり働いて毎日無事に家に帰ってきてください」と言われたことは今でも忘れられません。

完済した今は、将来ふたりで少しでも楽しく暮らせるように資産運用に努めています。

自力での返済が難しくなったときの対処法

借金の返済は長期戦になりやすいため、返済期間中にあなたを取り巻く環境が変わることも十分考えられます。

  • お給料が減ってしまった
  • 病気やけがの治療など、予想外の出費が増えてしまった
  • 今のペースでの返済を続けていく自信がない  など

ここでは自力での返済が難しくなったときにどうすればよいかを考えます。

結論から言うと、自力での返済が難しいと思ったら債務整理を検討します。

難しいのを我慢し続け、ストレスなどで体調を崩しては元も子もないからです。

債務整理と聞いて抵抗を感じる人は多いです。債務整理=ブラックリスト入りというイメージからでしょう。

確かに債務整理をすると多くの場合はブラックリスト、正式には信用情報機関に登録され一定期間新たな借り入れができなくなるなどの制限を受けます。

しかし、今大事なのは1日でも早く借金を返済することです。今の状況を解決せずに将来を考えても意味がありません。

そもそも多重債務に陥る原因は、自力で借金を返せないからとりあえず他からお金を借りてその場を乗り切ろうとする考え方です。

ブラックリストに載ったら新たな借り入れができなくなるので、強制的にこの考えを断ち切れます。

借金を抱えている状況では、ブラックリスト入りも決して悪いことばかりではないということです。

すると自力で返せない、他から借りることもできない状況でどうやって返済するのか不安になりますよね。

でも大丈夫。債務整理をすると弁護士など借金返済のプロからアドバイスを受けつつ効率よく借金を返済できます。

余談ですが、ブラックリストへの登録は無期限ではありません。債務整理の場合は約5年~10年。期間が過ぎれば普通に住宅や車のローンなどを組むことも可能です。

ブラックリストに載っている間はお金について少しずつ勉強しましょう。お金の知識があれば同じ過ちを繰り返しません。毎日お金について考えることで過去を振り返り、将来への戒めの期間とすれば、再びお金に苦しめられることはなくなるでしょう。

まとめ|借金は返せるところから1点集中で返済しよう

多額の借金を抱えてしまっても、ある程度の収入があれば自力で返済することができます。

ポイントは以下の3つです。

  • 借入先を減らす
  • 返せるところから集中して返す
  • ひとりで返そうと頑張り過ぎない

また、返済期間中は少しずつでもお金の勉強をしましょう。日本人はお金の知識が乏しい傾向にあります。基本的な知識だけでも持つと損をする可能性が大きく下がり、借金の経験も他の人にはない強みに変えられます。

当記事が借金に悩む方の手助けになれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ライター名:ツツミ ジュンイチ

  • この記事を書いた人

マネーリテラシー編集部

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